古今趣味集 又は 興好見聞録

映画などを中心に浅い知識の様々な趣味、たまに私の日常。
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『硫黄島からの手紙』[Letters from Iwo Jima]

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(2010/04/21)
渡辺謙、二宮和也 他

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『硫黄島からの手紙』[Letters from Iwo Jima]は2006年12月9日日本公開のアメリカ映画で監督はクリント・イーストウッド。
この人ねぇ…私が小学生の頃はルパン三世の声をアフレコしてる人だと思ってましたw同じ声優なんだといつの頃からか認識してましたが。
俳優としての彼の人物像はアクション映画スター。飛び抜けて演技の素養があるかといったらそうでもないので、B級っぽくもなっちゃう事もしばしば。ただ、俳優オンチな私でも知ってる位のムービースターです。
その良くも悪くもムービースターである彼が映画監督?と懐疑の目を取り続け、避けてきたイーストウッド作品。…気にいるかな。
ジャンルはもちろん戦争映画ですが、他の戦争映画同様に様々な思想や立場を持った日本人達のヒューマンドラマがメーンに描かれています。

大筋は太平洋戦争末期の硫黄島で行われた日米攻防戦の様子を主に日本側の視点から描く。

① イーストウッド×日本人俳優
② 風習・習慣・感覚
③ 真面目・直球

これは恐れ入りました、『サー・イーストウッド』。日本映画の「たにまち」至上主義や予算規模ではこんな戦争映画は撮れないや。

太平洋戦争の敗戦国である日本人監督達がこの戦争をテーマに映画を撮影してきましたが、薄暗い自己犠牲や散り往く美意識等をテーマにした映画ばかり。また、内容やドラマに監督自身のプロパガンダや思想が色濃く反映されていて、登場人物達の考え・思想等が統一されており、戦争を知らない私「大人」個人は気味が悪いんです。

さて、この映画の登場人物達は良い意味で戦時下でも自由思想。もちろん、非国民のレッテルを貼られる不自由さ等もきちんと描かれています。
立場が違えば自由のレベルも変わってくる。そこにあるのは生死の境にある戦場という仕事場。一兵卒が「生存する事」を考えた時は思想・主義じゃないんですよね、大切なのは「生への欲求」と「運」なんでしょう。
難癖ひとつ付けさせて頂くと、戦時中の日本兵にしては身体付きが立派かな。余りにも演出が良すぎるので、こんなことでケチを付けたくなっちゃいます。

結論…イーストウッドが良き映画を撮って下さいました。これ以上の作品を日本人監督が撮ってくれる事を期待して良作で留めておきます。

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[ 2015/04/24 20:54 ] 映画 映画「あ」 | TB(0) | CM(0)

『言えない秘密』[不能説的・秘密]

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(2011/06/08)
ジェイ・チョウ、グイ・ルンメン 他

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『言えない秘密』[不能説的・秘密]は2007年8月10日台湾公開(日本公開は2008年8月23日)の台湾映画で監督はジェイ・チョウ。マルチな才能を持つ方で、本作の脚本から劇中音楽まで自身で手掛けております。
更には容姿端麗、育ちの良さが滲み出るスマートな顔立ちで本作の主人公を演じてます。
年齢も36歳(2015年現在)。…という事はこの作品を撮った頃は20代後半!達観した趣きの好青年、来世があるなら是非こんな方に生まれたいですねw
ジャンルはSFファンタジー・ラブ・コメディ・ドラマでしょうか。

大筋は主人公とガールフレンドの音楽学校での数奇な出会いから離別、再会出来るかまでを美しいピアノの旋律を触媒に描く。

① 官能的で煌びやかなピアノの演奏シーン
② おちゃめな登場人物達
③ 多重・多彩なキーワード

見所が多い贅沢な映画です。若いのにこんな難しい脚本を見事纏め、自身も主人公シャンルーとして完璧に演じ切りました。
ヒロイン・シャオユー(グイ・ルンメイ)もチャーミング。多々ある二人だけのシーンの演出も清新的に映し出されており、年甲斐もなく憧憬の念を抱いちゃいましたね。私も青春時代に戻りこんな感じの『恋』したいなぁなんて…馬鹿ですねぇw

登場人物も個性的でメリハリが効いてます。面白担当の先輩たちやCDショップの店員、同級生、はたまた用務員のおじさんに至るまでセリフを持つ端役に全て性格付けされており完璧な物語構成となっています。

序盤である程度、ストーリー展開の察しは付くのですが、象徴的な場面で直ぐに裏切られる。そして、美しいピアノの演奏と二人の恋物語に気を盗られている内にいつのまにか中盤。
中盤から終盤にかけて絡み合う主要登場人物達の相対関係等を取り纏める為に脳髄を運動させ、行間を補完しようと終幕まで能動的に動かし続けました。

鑑賞後は余韻に浸れましたねぇ。ご馳走さまです。
ただ、一点だけ難癖。…流行・服飾系の時代考証だけはきちんとしてほしかったかな。

結論…文句無し!大好物の良作です。
[ 2015/04/24 20:41 ] 映画 映画「あ」 | TB(0) | CM(0)

『E.T.』[E.T. The Extra-Terrestrial]

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(2014/03/05)
ディー・ウォーレス、ヘンリー・トーマス 他

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『E.T.』[E.T. The Extra-Terrestrial]は1982年6月11日米公開(日本公開は1982年12月4日)の米映画で監督はスティーブン・スピルバーグ。って判ってますよねぇw。メジャー過ぎちゃいます。
原題の[Terrestrial]は直訳で「地球上の」。[Extra]は接頭語(ラテン語源)で「外」や「越える」を表しますので、「地球外(生命体)」と言った所。ジャンルはSFファンタジーですね。

大筋は宇宙人と少年達の不思議な交流がメーンです。また、常識しか理解出来ない信じない大人達へのカウンターもテーマとしてあるのか効いてます。

① カワイイ、ドリュー嬢
② E.T.!!君を見ちゃうよ
③ 贅沢な絵本

公開から20年越えてますのでネタばれ込みで。

この【The Extra-Famous】映画、私は初めて観ました。公開時私は小学生で映画なんて興味なし。観に行った同級生がパンフレットだったかを買ってきて見せびらかしていたんだよなぁ。その目に余る同級生の「やったった感」「イケてるだろ感」「皆も当然観に行った方が良いよ感」にイラついた私は、この映画とのクロスロードを自ら遠ざけました。「観るもんか」と。…馬鹿でしょww

あれから30年ですか…漸く観ちゃいました。前述の「トラウマ」に付け加えて、この映画の評判の良さに私も楽しめるだろうかというプレッシャーが、更にこの映画を避けていた理由の一つなんです。

…うぅ~~むぅ、世界に入り込めなかったよぅ、残念。『イージー・ライダー』同様、観る時期を逃しちゃったかなぁ。特殊効果技術や映像技術は素晴らしいが美術品の様に美しい訳でもないし、映画の根幹である物語がチープで破綻してる様に感じられました。
すなわち非合理的で安易な作品をプロデューサー気質の剛腕スピルバーグが力技でS級映画に昇華させた作品だと思います。

個人的にスピルバーグは演出や構成・編集に長けた監督だとは思いません。ただ、自己も含めたプロデュース能力は唯一無二で天才的な方です。彼が作り上げた作品で私が好きなのは『激突』『マイノリティ・レポート』等のサスペンス偏重の映画で、ファンタジーやSF等にベクトルが振れると忽ちB級監督っぽく感じられるんです。

結論…映画史に残る名作ですが現在の私にとっては優秀な映画の一つでしかなく、スペシャリティな感じは受けませんでした。ごめんなさい…佳作です。
[ 2015/04/09 21:42 ] 映画 映画「あ」 | TB(0) | CM(0)

『イースタン・ボーイズ』[Eastern Boys]

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『イースタン・ボーイズ』[Eastern Boys]は2014年4月2日仏公開(日本未公開)の仏映画で監督はロバン・カンピヨ。
原題の直訳は「東部の少年たち」でしょうが映画を観れば判ります、イースタンとは東側諸国の事です。つまりは「東側諸国(出身の)少年達」となります。ジャンルは社会派ドラマがメーンですね。

大筋は東側諸国で出生し、移民してきたフランス在住の少年達のコミューンに焦点を当て、その生活を統括・管理するという難題を中年フランス・サラリーマン(ゲイ)を媒体に映し出す。

① 止めてくれって!!○ェ○や○○Xを描写するのは
② 人種の「るつぼ」とグローバル社会
③ マイノリティの悲哀と歓喜

これまた素晴らしい映画。今年は「えいやっ」と観る割には当たり年だなぁ。

性に関しては保守的な考えを持つ私が忌み嫌うゲイ描写の濃い映画ですが、移民政策を取ってきたEU諸国が直面する問題点を扱う映画として評価しました。

今後、国際社会に於いて先進国とされている日本が外国人労働者や国際難民の受け入れに舵を切っていかなければならない訳ですが、マクロ的な政治判断の問題よりやはりミクロ的なコミュニティの難題の方が遥かに大きいですし、私たち庶民にとって身近ですよね。

外国人に対して排斥的・排他的な考えを持たない私(残念ですがゲイの性交渉だけは極度に排他的かも…)でも、他言語を話す外国人が多数屯している所は極力近づきたくありません。怖いですよw

結論…良き映画で傑作!!と書きたい所ですがアレの描写は目を逸らしてしまいましたので減点、良作にさせて下さい。
[ 2015/04/09 21:25 ] 映画 映画「あ」 | TB(0) | CM(0)

『イージー・ライダー』[Easy Rider]

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『イージー・ライダー』[Easy Rider]は1969年7月14日公開(日本公開は1970年7月14日)の米映画で監督はデニス・ホッパー。俳優としても有名ですがこの作品でカンヌ国際映画祭新人賞を受賞されてます。この方の私の偏見は監督・俳優を無難にこなす、良く言えば多才な方、悪く言えば中途半端な印象なんですよねぇ。

原題の直訳は「いい気なバイカー」かなwしかし翻訳機に掛けて見ると出るわ出るわ、俗語で「性的満足感を与えてくれる人」やら「気ままにオートバイを走らせる人」「ギター」「のんびり生きている人」「簡単に落とせそうな女」等々、全て当てはまっちゃってますね。ジャンルはロード・ムービーがメーンですが社会派ドラマの側面でも観れます。

大筋は二人の若者がL.A.からニューオリンズまでバイクで旅する道中に起こる様々な事柄を通し60・70年代の自由の国アメリカの暗部を描くというもの。

① 音楽
② ジャック・ニコルソンの納まり具合
③ 南部の空気感

公開から20年を優に越えてますのでネタばれ込みで感想を書きますね。
観るべき「旬」を逃したかなぁ…この映画の登場人物達を理解(感情移入)する為に、私は年を取り過ぎたのかも知れません。多感な時期に鑑賞すれば違った感想になったでしょう。

正しい鑑賞方法?は主人公(ピータ・フォンダ)を通して1970年代に米国が内包していたアナーキストの若者(ヒッピー)や南部保守層の危うさをアナウンスし、その将来に警笛を鳴らすというものでしょうか。
10・20代の内に見るべきですね。古臭いからではありません。若者から通してみた連綿と続く大人達が都合よく作った歪んで見える社会への抵抗、若者達の清純度・正義感がきちんと描かれているからです。これは過去進行形である映画内時間と現在進行形の今も変化は感じられず、未来永劫のテーマだと思います。

引っかかったのはその演出手法。多くを語らない悟った様な表情をする主人公に違和感。ここに監督の意図が透けて見えますね。彼は監督自身を投影した象徴的存在、言葉の端々にこの映画を司る様なニュアンスを含んでます。友人が「これで遊んで暮らせる」と言ったセリフの後に「いや…」なんて映画の顛末(アメリカの未来)を見通せてる様な感じ…これも私がこの映画に入り込めなかった理由かな。

結論…3人死んだのも象徴としてなのでしょう、深層までは判りませんが…佳作。
[ 2015/03/26 20:59 ] 映画 映画「あ」 | TB(0) | CM(0)
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Author:てむてむ
映画などを中心に浅い知識の多様な趣味、というより興味を持っています。間違った知識もあろうかと…。

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